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​☆Levinについて

LevinはSwedenのギターブランドです。1900年前後から1980年代位までギターを生産していました。

※詳細はここに載っています(英語ですが)→ 

 

 

New Yorkでギター制作を勉強したSweden人がSwedenで立ち上げたブランドです。

アメリカにもギターを輸出しており、その際にはブランド名をGoyaに変更しています。

ヴィンテージギターに詳しい人はGoyaの方が馴染みがあるかもしれません。

オランダのJazzギタリストJesse van ruller と

ジプシージャズの生みの親Django Reinhardt がLevinを使っていた事から

​日本でもJazzに携わっている人の中でたまにLevinをご存知な方を見かけます。

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Swedenの楽器屋で聞いた話によると

Hagström、Levin、BjärtonがSwedenの当時の3大ギターブランドだったようです。

ただ3つとも80年代位に1度倒産してしまいます。

あの頃はやっていた80年代の音楽シーンから考えると、売れなくなってしまったんだと思います。

Hagströmは最近韓国製か中国製かで復活したようです。

Levinもどうやら復活しているようです(詳細はよく分からないですが)

 

 

Swedenの音楽、Swedenの音作りに影響を受けるようになってから

いつかSwedenのギターを持ってみたいと思っていました。

(strandbergもSwedenのギターですが、さすがにあれはプレイスタイルに合わない…。)

Swedenの代表ギターブランドの特徴を調べた結果、持つのならLevinかなと思っていました。

数回Swedenに足を運ぶ際にたまたま手が届く値段のヴィンテージのLevinを見つける事ができた為

​行く度に少しずつ購入していきました。

Swedenの楽器屋の話によると

Levinはどんなに安いモデルでも単板(ベニヤ板ではなくて一枚板)で楽器を作っているとの事。

確かにLevinはめちゃめちゃ鳴ります。

自分が入手したLevinも今かなり良いコンディションでめちゃめちゃ鳴ります。

ただ現在のコンディションにたどり着くまではすごく苦労しました。

Levinとても良い楽器なので、ちょっとした調整や修理で音が顕著に変わります。

ビックリする位変わります。

楽器の調整とは何なのかという事について、Levinにはとても教えられました。

Swedenのヴィンテージ楽器を扱っている楽器屋に行くと、Sweden人が

「Levinはmade in Swedenのめっちゃくちゃいいギターだぜ!!!」と誇らしげに語ってきます。

それを見ているともの凄く嬉しくなります。

Levinの楽器は日本・アメリカにほとんど無く、Sweden国内中心・周辺のヨーロッパ諸国

位にしか出回っていない為、ヴィンテージなのですが値段が高騰していません。

手の届く価格のギターが何本もあります。

Levinは大衆ブランド、使う為の楽器なんですよね。

使う為のヴィンテージギターなんです。

Swedenでオープンマイクやセッションを回ると20代位の若いミュージシャンで

ヴィンテージのLevinを弾いている人、持っている人を何人も見かけます。

そういうプレイヤーと話すと

祖父母や父母のギターを譲り受けて演奏していると言います。

ギターが世代を超えて受け継がれているんですよね。

Swedenの楽器屋を回るとあまり状態が良くなかったLevinを一生懸命修理して

店頭に並べているのをよく見かけます。

楽器屋の人は「今made in SwedenのLevinが減ってきていて貴重だから、修理している」って

言います。

今ヴィンテージのFender、Gibson、Martinってめちゃくちゃ高いじゃないですか。

どんどん高騰して自分の学生の頃の3倍位の価格になっている。

しかも本当にその音が欲しくて手に入れるというよりも

ただステータスの為にヴィンテージを持つ人が多い。

ヴィンテージギターが店頭に並んでいたら、それだけで最高級に良い音がするもんだと

​信じこんでいる人も多い。

SwedenでLevinを見ていると

これこそが

忘れられていた本来のヴィンテージ楽器のあり方だなって

凄く思うんですよね。

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